« 海と市民の連携をはかろう! | トップページ | 里海から地域の仕組みを考える »

2006年11月16日 (木)

コモンズの「観光的利用」って?

『村落共有空間の観光的利用』池俊一著がまもなく発刊されるそうです

コモンズの「観光的利用」について

「ローカルルールの研究」の著者の一人でもある池俊一先生(早稲田大学教授)が、学位(博士)論文を元に『村落共有空間の観光的利用』(風間書房)を出版されるというお便りをもらいました。

[季刊里海]創刊号の特集2「海は誰のものだろう?」を読まれて、同特集を「拝読しましたが、重要な論点が的確に提示されており、大変参考になりました。来週あたり拙著『村落共有空間の観光的利用』が刊行の運びとなりますが、座談会での議論は拙著の内容と重なる部分も多く、拙著もまんざら的外れな内容ではなさそうですので、少々安心いたしました。」というお葉書の内容です。

 座談会という、そうとうにフリーな立場で、ある意味では放談しているからこそ、問題点に迫ることのできる提示機会になるという編者の意図を理解していただき、「こちらこそ、そうなんですよ、ありがとう」とうれしい瞬間です。ひとつかみに「コモンズ」というとらえ方をするよりも、日本のいろいろな地域社会でおきている、そして起きてきた現実的な実体を、ボーダレスな見方で、それぞれでフォーカシングしていくことが、今は大切だという気がしていますから、こういう視点の著作は、とても大切なのだと思います。

里海を考える視座のバリエーションがふえました

 ということで、送っていただけるそうなので、いまから読むのがとても楽しみです。池先生には「ローカルルールの研究」において、第4章「伊豆半島大瀬崎におけるダイビング観光地の発展」(有賀さつきさんと共執筆)を担当していただきました。同論文の内容も含まれ、地理学のジャンルにおける「共有空間」を、いわば「コモンズ」として位置づけ、LR的用語でいえば「入会的利用」と「市民的利用」を「観光的利用」として、「漁業的利用」の延長線上で現代の沿海域の地域社会が生き残りを図るための智恵を提供するための「理論化」をはかったというような意義があるのだと思います。

 これで、また「里海」を考えるための視座のバリエーションが一つ増えた感じです。

 本が届いたらMANAによる感想=メモ(学術論文なんで、「書評」を書ける立場にはとうていなさそうですから)をぜひ書きたいと思います。

|

« 海と市民の連携をはかろう! | トップページ | 里海から地域の仕組みを考える »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 海と市民の連携をはかろう! | トップページ | 里海から地域の仕組みを考える »