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2007年9月 3日 (月)

『海洋観光立国のすすめ』が発行されました

中瀬勝義・明戸眞弓美・庄治邦昭共著

『海洋観光立国のすすめ』(七ツ森書館)が発刊されました

Syohyou070815nakasekaiyoususume 中瀬勝義さん。エコライフコンサルタントの中瀬さんは、いつも、自転車で日本中を駆け回っているエコサイクルライダーです。そんな自転車好きの中瀬さんの、僕にとっも関心の深い、もうひとつの顔が、東京湾内の海辺づくりについての情報を取材して、「お江戸舟遊び瓦版」(もう通巻41号になりました)のニュースレターや、お知らせを発信し続けている行動派の市民ボランティアーとしての姿です。

その中瀬さんが、日ごろから主張をされているのが、「日本の海をもっと生かそうと」いう「海洋観光立国」構想です。その構想をわかりやすく、ブックレットスタイルで手ごろな価格で、とても読みやすい内容の『海洋観光立国のすすめ』を七ツ森書館から出版(定価900円+税)されましたのでお知らせします。

もう1ヶ月以上も前に、お贈りいただいていたのだが、夏の暑さと忙しさに発行の紹介を遅らせてしまった。

サブタイトルに「持続可能な社会つくり」「こころ美しい日本の再生」とあります。第1章:いま、なぜ海洋観光立国か(中瀬勝義)、第2章:海とスロー・ツーリズム・ジャパン(明戸眞弓美)、第3章:海外にみる海洋観光と都市の賑わい(庄司邦昭)の構成です。

中瀬さんは「はじめに」のなかで「この日本の周囲にひろがる海を新しい観光資源として展開することで、日本は海洋観光立国に転ずることができるのです。東や南に広がる太平洋で、かつてのバスコ・ダ・ガマの大航海時代を体験する観光ツアーやコロンブスのアメリカ大陸発見のイメージ体験冒険旅行やタイタニック号の北大西洋航海旅行を体験したり、マリンスポーツを楽しんだり、一日中海浜のホテルでゆったりと過ごしたりすることを、世界中の人びとに提供することが可能になるのです云々」と書いています。と同時に、江戸時代のような、世界でもまれな循環型ライフスタイルの達成された国であるのだから、「近年の大量生産・大量消費・大量廃棄に乗ったライフスタイルから脱却」し、「今後数十年、数百年かけて江戸時代を参考にエコライフ国家を作り上げ」ようと、提案されています。

今年になってから施行された「観光立国推進基本法」や、先の通常国会で議員提案で成立した「海洋基本法」が7月末の海の日に施行されましたが、そのような動きの中で、本書の刊行はグッドタイミングにちがいありません。海とは何か、海を利用するとは何か、エコライフとは何かを考えるきっかけにしてもらえればとおもいます。

ここまでは、中瀬さんたちのご努力に敬意を表して、本書の推薦をしました。でも、MANA自身としては、海と付き合うときの考えや、海を利用するというときの考えは、ちょっと異なった視点を持っています。以下(続き)に書きましたから、こちらもよんでね。

MANA:なかじまみつる

 ただし、一言だけ付け加えるとするなら、MANA本人としては、本書の中に強く反映している「立国」という意味が良くわかりません。それからサブタイトルの「こころ美しい日本」という言葉の意味も良くわかりません。

 あるいは、前述した、二つの基本法のほかに、6月20日には「エコツーリズム推進法」も成立しています。海洋基本法の制定をめぐっては、MANAによる「今なぜ海洋基本法なのか」で若干の疑問点や心配事などを書きましたが、なんでもかんでも、国が審議会を作って、その意見や諮問に基づき「基本計画」をたててその「整備計画」にもとづき、法のめざす方向の実現を図ろうという、政策実現の方法が、果たして、国民にとって得策なのか、あるいは万能なのか、いつも疑問を抱いています。

 まあ、筆者(MANA)本人は、国が立てる基本法の基準目標どおりにことが進めば、国づくりも楽なことはなかろうとおもうのであって、すべてかどうかは、検証したことなどないので、断言めいたことなどはいえないのですが、予算の分捕り合戦の手法として基本法が使われているような気がしてなりません。

 すこし、「地域づくり」とはなにか、あるいはことばを変えれば「都市と地方」について、あるいは「公と私」についての基本的な整理を始めようと考えております。

 ほんの少しだけ、私が書いた「地域主義と庭先主義」という雑文のコメントに「庭先の権利を認めることには反対」という、なかなか鋭い質問をいただき、わたしも、庭先に棄てられる犬のウンチは誰が掃除をするのか、というようなわけのわからない返信を書いておきました。そのうちに、整理してブログ本文に載せようとおもいます。

MANA:なかじまみつる

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